2024-3-30:
2023-8-05:
真夏の8月の炎天下、大盛況の演奏会がカトリック築地教会であったことを報告しないわけには行かないでしょう。われらがグループの隅石、ひらちゃんが長らく温めてきたプライヴェートなソロ・コンサート ➡《バッハに魅せられて》を敢行したのです!
しかもバックの楽団は何と、写真で見る通り、青木先生を始め、コンマスの原田さん、チェロの山本さん、管楽器もトランペットの斎藤さんやリコーダーの高橋さんなど、セタQ演奏会の常連という布陣が手配されるという凝りようで、プロ歌手ではないひとりの演奏会としてはあり得ない構成、そのソプラノ・アリアの選曲も魅力溢れるものでした。それをひとりで構想して動かそうということがそもそも尋常ではありませんが、11月本番を控える我々としては、この会場での公演が初めてとなるので、その予行演習を兼ねて多くの団員がサポートに汗を流しました。
見かけほど収容力は大きくないし、両端の席は視界を柱に遮られるなど、万全と行かない面もありますが、歌の力がそれを上回れば、来場いただいた方々に喜んでいただけることを目のあたりにした体験でした。
2021-9-20:
セタガヤQuodlibetも(御多分に漏れず?)最高齢は70代に入っている。長いコロナのトンネルに入って、活動もこのホームページも完全に凍結状態に陥って、出口が見えないまま、座して歳をどんどん取っていくという恐怖感とも戦うことになっているのだ・・・。
そんな時に何とも心強い大先輩の実践者の話題が東京新聞の社説に掲載されていたので、取るものも取りあえずそれをここでご紹介させていただこうと思った。老化防止策らしきものも書かれているので、世の合唱老人にはきっと貴重な朗報となるだろう。
「ワシもこれに勇気をもろうて、リモートでも何でも、前に進まにゃいけんのう」と思うちょります・・・。
因みにチラリと地名がここに出ている広島の呉市は、あのアニメ映画『この世界の片隅に』の舞台となった(昔は軍港の)小さな街です。(TT)
2020-3-20:
演奏会が終わって2ヶ月も経っていますが、ようやく新しい楽譜が到着です。実は演目を何にするのか今回はなかなか決まらず、ともかく練習を始めているBWV25/66/127の3種類を第1陣として取り寄せましたが、これで決定という訳ではありません。
通常より管楽編成が膨らみ実現可能かの吟味と並行して、意中の奏者が確保できるか調整も続いているところです。今回も違った意味でハードルの高い企画になりそう。しかし練りに練った上での候補作品ですから、いずれも素晴らしい曲だと痛感していますし、皆様にも実感していただけるのではないかと期待しています。(TT)
2020-1-11:
オケ合わせが始まりました。今日から2日間、朝日ホールリハーサル室にてみっちり仕上げの作業に入ります!
チケットも残りわずかとのことで、良い感じになってます。
2019-2-08:
こちらは2019年版の蘆野ゆり子さんのカリグラフィー・カレンダー、バッハやヘンデルを歌う人なら部屋に飾って愛さずにはいられないアート・カレンダーです。
初めての出会いは数年前、ライプチヒで偶々気に入って買って帰るも、その時は蘆野さんの作品とは知らず、その後ギャラリーコンサートで即売会に出会ってからは東京でチャンスがあれば買っていました。今年は御本人にお目にかかれたので直接買うことができました!
淡野弓子先生談によれば、蘆野さんは「シュッツ合唱団でシュッツを歌っているあいだに、ドイツでカリグラフィーに出会い、パッとひらめいて、シュッツのモテットの歌詞を音楽的に描いてみた」のが始まりだそうです。
今までリングタイプは日本では作ってもらえなかったのが、今年はやってくれるところをネットで見つけて日本でも作ったとのこと。「それは売り切れちゃったのよ」とおっしゃるので、「いえいえ、ドイツ版で」と言うと、「そちらはね、トランクに入れて私がドイツから持ってきたものなの」。
わーーい!
かくして逆輸入のようなこのカレンダーを手に入れました。
[SC]
2018-12-21: Sing-along Messiah!
第九が定番の日本と違って、欧米では師走の音楽会はメサイアで決まりのようだ、というのが2010年ちょうど今頃のトロントでの印象だった。僕が聴きに行ったTafelmusikの演奏会は水曜日から4日間連続でメサイアを演じ、日曜日には観客が合唱するSing-alongで締めくくるというしきたりを長年続けていた。
他にCBC Symphonyなどもメサイア演奏会を催していて、まさにメサイアだらけの待降節という感じだ。
Sing-alongの楽しげな雰囲気のひとコマを動画でご覧あれ➡写真をクリック。[TT]
2018-12-08:
演奏会が終わって既に3週間、新シーズンに向けての始動です。
まずはお茶とお菓子を用意して茶話会スタイルで演奏会の反省から。
もちろん反省点は色々ありますが、次回への課題としてはアンケートをもっと回収する努力をしてお客様の声を聞くこと、セタQの存在をもっと広く知っていただくようHPなどを活用することなどが指摘されました。
練習の声出しにクリスマス・ソングをいくつが合唱してみました。
2018-11-18:
演奏会が終わった翌日に、何ともタイムリーに、次回のフルスコアとヴォーカルスコアをまとめて発注していた楽譜一式がドーンと到着!
ドイツからの直送ですが、発注から到着まで約10日と速く、しかも普通便としたのにDHLのトラッキング付きで本当に普通便料金で収まるのか不安視していたのですが、実に機能的な版元Carusのビジネスを感じました。
(写真は新しい段ボールに興味津々の猫、「クンクン、何か外国の臭いがする・・・」)
2018-11-15:
14:00いよいよオケ合わせが始まりました。
今までキーボードでの練習だったので各楽器がどんな音を奏でてくれるのだろうと期待に胸膨らませながら臨みました。
★まず170番から
「お~~、そうだよね、そうだったよね、この音、この和音、このリズム」。最高に息の合ったオケのメンバーの奏でる音楽は生き生きとしていてバッハの音楽そのものでした。
一言でいうと「うまい!」− 指揮者の要求に「七変化」。
指揮する先生もなんだか楽しそう。
170番の青木先生のソロカンタータは今、この世で聴く最高の演奏になること間違いなしと確信しました。「満ち足りた安らぎ、嬉しい魂の喜び」
この歌の内容をどんなふうに聴かせてくださるのか、ワクワク楽しみです。
★ソリストは団内オーディションで決定。
素人なんだから・・・・という考えは先生には通じず、
お客様の前で歌うからにはプロですよと。
オケ合わせは順調に進みました。
やっぱりキーボードで歌うより何倍も何百倍も楽しい。
通奏低音の揺らぎの無い確固たる合わせが気持ちよく幸せ。
★コーラスだけで作ってきたこと、形を崩さないというところもあり、
オケに乗るところもあり、助けていただくところもあり、何だかんだと
オケとコーラスが一体になってきたんだと嬉しく思いました。
今年はコーラスが20人、オケが12人。
少人数だから横が見えて前後を感じて間近で息遣いもボーイングも感じられる。そういうのってなかなかできるわけもなく、聴くこともなく、
あ~~、なんと素晴らしいことなんでしょう。
あ~~、ますます本番が楽しみになってきました。
(内心ではドキドキ)
だんだん体も耳も目も心も寄り添ってきた感じになって、
明日へとつないでオケ合わせの一日目は終わったのでした。(SC)
◇ ◇ ◇
土曜日に本番を控えて、今日は初めてのオケ合わせ。
私はソロも担当してるので、ドキドキわくわく♪
初めてと言っても、お馴染みのメンバーなので最初から息もぴったりの
素晴らしい演奏で、安心して歌えました(^。^)。
この素敵な曲たちをオケと歌えるのもあと二日と思うと、寂しい気も
しますが、心残りのないように、心をこめて歌いたい…
明日へ、そして明後日の本番へと、さらに良い音楽になる事を信じて
がんばります。(AS)
午後集合して、まず、ソロ・カンタータでスタート
アリア、レチ等ソロ曲を次々にオケ合わせ
写真はここまでだが、夜には全員集合で合唱曲。21時終了!
2018-9-24(祝):
セタQの本番も乞うご期待! (AS)
2018-06-11:
昨夜まで3日間の「カンタータ・リング」の興奮が冷めやらぬ今日は、休養と買い物に当てることにした。聖トーマス教会の傍らにあるThomasshopは開店20周年だそうだ。Kaffekantateというエスプレッソ用のtasseをおもわず買ってしまった。すぐそばのバッハ・ミュージアムの売店で、来年のパンフレット(概要版)をゲット。何でも、来年のフェストでは宮廷楽長としてのバッハに焦点を当てるとか。カンタータはヴァイマール時代のものを特集するらしい。曲目を見たら今年の33曲の中に選ばれた曲が大半を占めている。今年のようなビッグネームも来ないようだし、来年も来るかは?だな。
その後、いつも行く楽譜屋さんへ。カンタータの楽譜は棚の高い所に並んでいるので、おじいさんの店員に出してもらった。お目当てはバスのソロ・カンタータの82番だったが、出てきたのはソプラノ用。「私、テナーなので」と言って、これ幸いと買ってきた。5.8€だった。何かの機会に歌ってみたい。
2018-6-12:
ライプチヒ5日目。今朝はだいぶ気温が下がり、上着なしでは寒いくらいだ。ライプチヒ中央駅から電車に乗って、バッハの二人めの奥さんとなった、アンナ・マグダレーナが生まれた、Zeitzという町に向かう。
ライプチヒから南南西へ40分ほどにあるZeitzはひなびた田舎町だった。駅も閑散としており、街中では車はそこそこ走っているが、歩いている人はほとんど見かけない。坂が多いので、人々は時々来るバスに乗っているのだろう。
坂道の途中にあるというアンナ・マグダレーナの生まれた場所にある建物、なんとか発見できたが、今は誰も住んでいないようだ。よく見ると廻りはほとんど空き家で、廃屋に近いものも散見される。この辺りは夜歩くのは危険という雰囲気だ。
坂を上りきった辺りが町の中心らしいが、教会があるくらいでお店など何もない。しかたなく駅の方向へ引き返して、Moritz城に行ってみた。お城はそれなりに立派なものだったが、1階は 「乳母車博物館」になっていた。Zeitzは乳母車の町なのか?お城のレストランに入ったが、貸切状態だった。シュニッツェルとホワイトアスパラを美味しくいただいた。
ライプチヒ5日目の夜は、ゲヴァントハウスでメンデルスゾーンのオラトリオ「エリヤ」を観賞。鈴木雅明さんの指揮で、BCJとJuilliard45の合同チームによる演奏だった。私はこの曲はよく知らないので、何とも評価できないが、受けた印象としては素晴らしい演奏だったように思う。カーテンコールでの客席の反応も上々だった。ただ、お客さんが少なかったのが気になった。真ん中の良い席はそこそこうまっていたが、斜めや側面の席はガラガラで、全体では50%いってないように見えた。「エリヤ」ってあまり人気ないんですかね。
2018-6-13:
ライプチヒ6日目。日曜日までは真夏の陽気だったのに、今朝はどんよりと雲って、早春の頃の寒さだ。これからバッハがオルガンの鑑定をしたというNaumbergを訪れる。列車は最初ガラガラだったが、途中から幼稚園児らしい団体が乗ってきて、とても賑やかになった。
小一時間で到着したNaumburgは、昨日行ったZeitzより都会だった。まず、駅から歩いて10分ほどの所にある大聖堂に行ったのだが、そこで見た日本語の解説によると、1028年にZeitzからNaumburgに司教座が移され、教会が建てられたとある。
大聖堂からさらに5分ほど歩くとMarkt広場があり、隣接してヴェンツェル教会がある。ここのオルガンは1746年以来のもので、完成に際してバッハが鑑定したとのこと。今日のお目当ては毎週水曜と土日祝日の正午からやっている30分間のオルガン・コンサートを聴くことだった。11時過ぎに教会に入ったら、幸運にもコンサートのリハーサル(練習)を聴くことができた。コンサートではバッハとその一族の作品が3曲演奏された。聴衆は100数十人で、ほとんどがドイツ人と思われるリタイアした夫婦連れ。もちろん日本人は(東洋人も)私一人だった。
Naumburgは午後になって風も出て来て、コートがほしい寒さとなった。駅で行き・帰りとトイレを使ったのだが、門番(?)のおじさんがかなり危ない風貌(最初、引き返そうかと本気で思った)。サンタクロースを浮浪者風にしてTシャツと短パン履かせた感じ!?トイレ料金の相場は70セントのようだ。近年値上がりしているようで、トーマス教会のショップの地下は90する。たしか去年は70で、その前は50だったような気がするが。。。
で、そのおじさん、私が財布の小銭を減らそうとたくらんで、細かいのをたくさん出したら、「ぴったし!」みたいなことを言ってにこっと笑った。けっこう良い人みたいだ。帰りは交替してるかなと思って寄ったら、その場で食事中だった。トイレ帰りに階段を登った所に地図の付いた案内図がいくつかあったので見ていたら、下からNaumburgのはその隣のやつだよと声をかけてくれた。かなり良い人のようだ。
寒い中、ホームで列車を待っていたら、そのホームを貨物列車が通過していった(それも私の乗る列車と反対方向に向かって)。日本ではあり得ないのでは。
車内での検札は確実に来る。でないと、改札がないから只乗りし放題になる。ただ、2回もやられたのにはまいった。でもよく考えたら、自由席で客の入れ替わりも激しかったから、車掌も覚えてられないだろう。
夜はゲヴァントハウスで、A.Schiff演奏のゴールドベルク変奏曲などを観賞。前夜と違って9割方の席がうまっていた。ゴールドベルク変奏曲といえば、バッハの音楽などほとんど聴かなかった家内が、特に最初の曲を病床でもよく聴いていたのを思い出す。バッハの音楽は救いと癒やしに満ちている。
2018-6-14:
ライプチヒ7日目の朝は、カトリック教会でカンタータ84番などを聴いた。93年生まれという若いソプラノは、84番ではまだ喉が暖まってない感じだったが、次のC.Graupnerのカンタータではよく伸びた美しい声を聴かせてくれた。Graupner、どこかで聞いた名前だと思ったら、世が世ならバッハの代わりにトーマス・カントールになっていた人物だった。Darmstadt市から引き留められて断念し、1760年に亡くなるまでそこのカントールを務めた。驚いたことに、生涯で46年分1400曲のカンタータを作曲したという。その内の1曲が今日の曲だったのだが、それにしてもバッハもびっくりな曲数でありながら、ほとんど知られていないのはなぜだろう?聴いてみて、けっして悪くないと思ったが。 今朝の演奏会は礼拝の中で行われ、聖書の朗読や神父のお説教、讃美歌(カンタータなどでよく知っている曲だったので、一緒に大声で歌ってしまった)などが間にはさまっていた。不思議に思ったのは、土曜日にトーマス教会で聴いたMotteteとほぼ同じ形式だったことだ。最後にカトリックでいうところの「主祷文」を唱えることも同じ。宗派によらない儀式の形式があるのだろうか?
私にとってライプチヒ最後の夜(フェストはまだまだ日曜日の夜のクロージングのロ短調ミサまで続く)は、8時から聖トーマス教会でマタイ受難曲をフランスのLa Chapelle Rhenaneの演奏で聴いた。合唱は各パート2人ずつで16人、それにアンナ・マグダレーナ・バッハ学校の少年合唱。エヴァンゲリストはさすがに合唱に加わらないが、イエス役のバスは第1合唱に加わっていた。
YouTube で彼らのヨハネ受難曲の斬新な演奏を聴き、期待していたのだが、正直ちょっとがっかりした。一言でいうと、やりたいことが伝わってこない感じ。また、テクニック面でも、早いテンポの合唱で(残響のせいでそう聞こえるのか)破綻がみられた(偽証人の二重唱なんて、ずれたというか、テナーが途中で落ちたように聞こえた)。
一部のコラールでは、一節ごとに小休止する。フェルマータではなく、1秒間くらい音楽が止まるのだ。まあ、聴いていて、これもありかなとも思ったが、意味的に次節につながっていて、私たちが息継ぎしないで繋げて歌うように教えられた所も、切って歌っていた。
私的には、エヴァンゲリストは、張りのある声で良かったように思う。カウンター・テナーの歌う39番Erbarme dichも良かった。
演奏は途中10分間の休憩とプログラムに書いてあったが、第2部が始まったのは20分後、終演は11時前になった。まあ、とにもかくにも、バッハのお墓がある聖トーマス教会でマタイ受難曲が聴けて良かった。[TU]
2018-8-14: 今年のBACHFESTは6月8日[金]、異常な暑さの中で始まった。ドイツ各地ではここ数日雷雨が頻発していたらしく、実際、私もその影響をもろに受けて、開幕前日の7日[木]にミュンヘンに到着してみたら、ライプチヒ行きの乗継便が天候の影響で飛ばず、ミュンヘン空港近辺のホテルで予定外の1泊をするはめになった。
今回のフェストの目玉<Kantaten-Ring>というのは、Bach Archivの総裁でもあるJ. E.ガーディナーの発案で、ライプチヒ出身の後世の偉大な作曲家の4部作になぞらえて名付けられた企画で、バッハ・フェストの開幕からまる2日間に、バッハ生誕333年を記念して、教会カンタータのベスト33として選ばれた曲を10回の演奏会で演奏しようというもの。すでに全カンタータを演奏あるいは録音している演奏団体が招聘され、J.E.ガーディナー、T.コープマン、鈴木雅明、H.C.ラーデマン、そしてトーマス・カントルのG.シュヴァルツという錚々たる顔ぶれが分担して演奏会を指揮する。カンタータ・マニアにはまさに垂涎の催しである。[TU]
➡その報告全文はこちら
2017-7-29: 次回の演奏会は11月予定なので選曲には待降節のカンタータを軸に据えたいねという話から候補を絞り込んで行ったとき、アルトソロがどの曲にもなくてどうしようということになった。
知恵出しをするうち、アルトの大曲170番が素晴らしいとの声が複数名から出てきたが、さて、先生に歌ってもらえるだろうか??ちょっと戦々恐々気分で、61/36/170/196/93番の打診をする。
先生からの返事はこんな感じでした: 《170番を歌うことは問題ないですが、これら候補の5曲は全てやるとすこし長いですね。待降節をイメージするならば61番はとても重要なカンタータなのですが、経済的なことを考えるとヴィオラが2本の61番をカットすることになるかと思います。何を優先するかだと思います。》
まずは「ヤッター!」と内心雄叫び。最終的に196番を外して4曲で行くことにまとまった。[TT]
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